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監修医師：田中 智博 |
更新日：2022/6/7 |
更年期は早くて30代後半から始まると言われていますが、更年期の症状の出方はさまざまですよね。
- 熱っぽい症状：ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗
- 身体の不調：めまい、どうき、頭痛、肩こり、冷え、しびれ、疲れやすい
- 精神症状：気分の落ち込み、意欲の低下、イライラ、情緒不安定、不眠
などがありますが、どれもなんとかしたいと思われるでしょう。
早くこの症状をなんとかしたい！でも病院に行くほどでもないので、市販薬でケアできるならしたい！という方へ、症状別のおすすめの市販薬をお伝えします。(参考)
https://www.jsog.or.jp/modules/diseases/index.php?content_id=14
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※効果・効能・副作用の現れ方は個人差がございます。用法用量を守って、正しく服用し、何かあれば薬剤師にご相談ください。 第1類医薬品をご購入になる方は、薬剤師から説明を受け、「使用上の注意」をよく読んでお使いください。解熱鎮痛剤を含むかぜ薬および解熱鎮痛薬を検討中の方で、アレルギー体質の方は必ずご相談ください。 上記以外のお薬をご購入になる方は薬剤師、登録販売者に相談のうえ、「使用上の注意」をよく読んでお使いください。アレルギー体質の方は、必ず薬剤師、登録販売者にご相談ください。 |
更年期におすすめの市販薬
更年期の症状はさまざまなので、特定の症状だけを抑える薬より複数の生薬を組み合わせた漢方がおすすめです。特に「産婦人科の三大漢方薬」とも呼ばれる当帰芍薬散・加味逍遙散・桂枝茯苓丸を中心に幅広い選択肢がありますので、症状別に解説していきます。
めまい、立ちくらみ、どうき、息切れが特に強い方にはルビーナがおすすめ
ルビーナは「連珠飲（レンジュイン）」という漢方処方のお薬です。
連珠飲は、血の巡りをよくして温める「四物湯（シモツトウ）」と自律神経の乱れや水分代謝を整える「苓桂朮甘湯（リョウケイジュツカントウ）」の2つの漢方を組み合わせたもので、めまい、立ちくらみ、どうき、息切れなどに効果があるとされています。
配合されている生薬は、血行を促進してあたためるトウキ、血を補うセンキュウ、血の停滞を解消し頭痛などを改善するシャクヤク、どうき、めまいなどを改善するブクリョウなどです。
特にめまい、立ちくらみ、どうき、息切れのある方におすすめです。
その他には、更年期障害にまつわる症状でほてり、のぼせ、冷え症、疲労倦怠感などの症状に悩んでいる方や貧血の方にもおすすめです。(*体質、症状に合わせてお飲みください。)
冷え症や貧血が特に強い方には当帰芍薬散がおすすめ
“産婦人科の三大漢方薬”の一つで、血行障害やうっ血などを表す「血（けつ）」の不足を補い、血液の巡りをよくして、体を温める「駆瘀血剤（くおけつざい）」です。トウキは補血・活血に良い成分で、シャクヤクも補血の効果があると言われています。血の巡りをよくすることで、冷え性や貧血を改善することが期待されます。これらは月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害などによく用いられるほか、産前産後の不調（貧血、疲労倦怠、めまい、むくみ）などにも使われます。
特に体力虚弱で、冷え症や貧血傾向がある方におすすめです。
その他には、疲れやすく、生理不順、生理痛、更年期障害、むくみ、めまい・立ちくらみ、肩こりといった症状がある方にもおすすめです。(*体質、症状に合わせてお飲みください。)
疲れ・イライラするなどの原因がわからない不調に特に悩まされている方には加味逍遙散がおすすめ
“産婦人科の三大漢方薬”のひとつで、上昇した「気」を下に降ろして全身にめぐらせるとともに、たまった熱を冷やし、さらに、不足している「血（けつ）」を補うことで、体のバランスを整える漢方処方のお薬です。
交感神経が興奮したことによるイライラ、不安などの神経症状をはじめとする、現代医学では原因のはっきりしない「不定愁訴（ふていしゅうそ）」といわれる多様な心身の不調によく用いられます。
「逍遙」とはぶらぶら歩くことを意味しますが、「加味逍遙散（かみしょうようさん）」もさまざまに移り変わる症状に効果があることからつけられた名前です。
特に月経異常や更年期障害などでイライラしやすい方や不定愁訴がある方におすすめです。
その他には、体力があまりなく、肩がこる、めまいや頭痛がする、不眠症、冷え症、のぼせや発汗、ストレスによって頭痛やめまい、不安、不眠、のぼせ感や肩こりなどの症状に悩まされる人にもおすすめです。(*体質、症状に合わせてお飲みください。)
ストレスや不安が特に強い方には柴胡加竜骨牡蛎湯がおすすめ
精神不安があってどうき、不眠、便秘がちな方の神経症などを改善する漢方薬です。
漢方医学には生命エネルギーを意味する「気」という概念があり、体内をめぐる気の流れがストレスなどで滞ったり逆流したりすると、神経が過敏になってさまざまな精神症状や不眠、高血圧などを引き起こします。柴胡加竜骨牡蛎湯（さいこかりゅうこつぼれいとう）は「気」の流れを正常に戻し、気持ちを穏やかにするお薬です。加味逍遙散（かみしょうようさん）にも類似の効果がありますが、加味逍遙散はイライラなどの興奮的要素が強い方に向いているのに対し、柴胡加竜骨牡蛎湯は不安などが強い場合に用いられます。
特に小さなことが気になりやすく、不安やストレスを感じやすい方におすすめです。(*体質、症状に合わせてお飲みください。)
便秘に特に悩まされている方は桃核承気湯がおすすめ
生理時や産後のイライラや不安感を鎮める薬で、のぼせがあり、便秘しがちな方に適しています。
生理前になると、女性の体は生理のために、「気」の力を使って全身から「血（けつ）」を集めると言われています。しかし、「気」や「血（けつ）」が滞っている状態だと、体の中で「気」「血（けつ）」の渋滞が起こってしまい、便秘や下腹部痛が起こることがあります。
桃核承気湯（とうかくじょうきとう）は「血」をめぐらせることで熱を分散させ、症状を改善していきます。
特に月経時に便秘気味の方、生理になると下腹部や腰が痛む方におすすめです。
その他には、イライラしたりのぼせたりする方などにもおすすめです。(*体質、症状に合わせてお飲みください。)
肌の症状が特に気になる方には温清飲がおすすめ
皮膚がカサカサして色つやが悪い方の生理不順や月経困難、更年期障害の諸症状、神経症、湿疹・皮膚炎に用いられる漢方薬です。
漢方医学の観点では、皮膚に熱がこもると炎症やかゆみが生じ、栄養や潤いを隅々まで届ける「血」が滞ることで、皮膚の乾燥や炎症は悪化しやすくなります。温清飲（うんせいいん）は、体内にこもった熱を冷ます「黄連解毒湯（おうれんげとくとう）」と、「血」を補う「四物湯（しもつとう）」を合わせた漢方薬です。
湿疹や皮膚炎などの皮膚症状だけでなく、生理周期や更年期障害に伴う精神症状の改善にもつながります。
特に皮膚がかさつき、かゆみのある方におすすめです。
その他には、月経不順・月経困難・更年期障害などの婦人科症状に悩んでいる方にもおすすめです。(*体質、症状に合わせてお飲みください。)
複数の症状にバランス良く対処したい方には命の母Aがおすすめ
命の母Aは“産婦人科の三大漢方薬と言われている「当帰芍薬散」 「加味逍遙散」 「桂枝茯苓丸（けいしぶくりょうがん）」の構成生薬を参考にして、効能の範囲が広くなるように配合生薬をアレンジした薬です。
漢方医学では、からだと精神の活動に必要なエネルギーの「気」、からだをめぐり、栄養や老廃物を運ぶ「血」、血液以外のからだに必要な水分で体に栄養を与え不要なものを排出する「水」という考えがあり、このこの3つのバランスが健康には大切で、更年期には、この3つのバランスが崩れることで色々な症状が起きると考えられています。
命の母Aには、このバランスを整えて、更年期の不調を改善する13種類の生薬 (女性ホルモン調整作用、胃腸機能を整え更年期女性に不足がちな栄養素を補給する作用、自律神経調節作用、血流改善作用、滋養強壮作用)と11種類のビタミンなどが配合されています。体質・体格などを考慮する必要がなく、ホルモン剤でもないので、幅広い女性が安心して服用できる製品です。
命の母Aは幅広い女性の悩みに適した薬で、更年期障害、更年期神経症のほか、血の道症(注1)、のぼせ、生理不順、生理異常、生理痛、肩こり、冷え症、肌荒れ、めまい、耳鳴り、どうき、貧血、にきび、便秘、ヒステリー、帯下、産前産後、下腹腰痛、血圧異常、頭痛、頭重など、さまざまな悩みがある方におすすめです。
(注1)「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期等女性のホルモンの変動に伴ってあらわれる精神不安やいらだち等の精神神経症状及び身体症状のことです。
(*体質、症状に合わせてお飲みください。)
更年期におすすめのサプリメント
大豆を食べることは女性の健康に良いとされていますが、大豆やそれを摂取した時に変換されてできる物質を補充することで女性の体調管理に役立てることができると考えられています。
※サプリメントは医薬品ではないため、あくまで補助的な位置付けであることをご理解ください
できるだけお薬ではなくサプリメントから始めたい人には大豆由来のエクオールがおすすめ
大豆イソフラボンは、豆腐や納豆などの大豆製品に含まれており、女性の健康や美に有用な成分として広く知られていますが、エクオールは、大豆イソフラボンを摂取した時に変換されてできる物質です。
本製品は上記のエクオールに加え、様々な機能性表示食品に配合されている話題の成分であるGABA（アミノ酸の一種）や、オレンジの皮に含まれるヘスペリジン、抹茶などに含まれるテアニン（アミノ酸の一種）が配合されたサプリメント（栄養補助食品）です。
年齢と共に体調の変化に不安を感じる女性におすすめです。
まとめ
自分にあったものは見つけられましたか？もしわからないことがあれば、お気軽に薬剤師にご相談くださいね。市販薬を試しても症状が改善されない場合は、医療機関を受診しましょう。